光のダイエット。

少し前になりますが、9/15(月・祝)の毎日新聞、「くらしナビ」のコーナーに、
住宅照明について興味深い記事がありました。

日本の住宅照明の多くは、天井の真ん中にひとつ器具を取り付け、部屋全体を照らす、“一室一灯”が多のですが、

今、様々な観点から、

一室に消費電力が少ない複数の照明を組み合わせ、必要に応じて使い分ける、“多灯分散”が注目されている。
との内容です。

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私達は、このブログでも紹介させて頂いていますが、中古住宅・中古マンションのリフォームやリノベーションを手掛ける機会が多く、間取りの有効的な変更方法、フローリングやクロスの色や仕様、キッチン・ユニットバスやガラストップコンロなどの設備については、施工事例も増えて参りまして、試行錯誤の末、ようやく失敗のない方式を得てきました。

 
これからは、お部屋の雰囲気や快適性にとって重要な要素のひとつである、照明についても勉強しなきゃなと思っていたところにこの記事。とても良いタイミングです。
まず第一に、
多灯分散は、きちんと対応すれば、50~60%の節電が可能
と言うのです。
間接照明やダウンライトは、設置箇所が多くなりますし電気代がかかりそうで、贅沢だなぁというイメージがありましたので、意外でした。

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最近では、調光できる照明器具を目にする機会も多くなりましたが、ダウンライトなどの間接照明も、左のようにコントローラーで調光できます。
このようにうまく明るさを調節し、読書や裁縫などをする場合は、スタンドで手元を照らす。これで照度(ルクス)も十分、快適性も増すというのです。

いたる所でecoが叫ばれている昨今。
環境に優しく、お財布にも優しい。一石二鳥です。
第二に、リラックスの観点から。
日本の住宅はまだ、明るくて何でも見える状態が良しとされている現状。
しかし、明るすぎると目に入る情報量が増え、ストレスになるそうです。
人は、夕暮れ時にオレンジ色の色温度の低い温かな光を浴び、副交感神経が優位に働き、リラックスする性質があるのですが、夜間に蛍光灯を煌々と照らした部屋で過ごすことは、従来の生活リズムを崩し、睡眠の質にも影響するそうです。

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確かに蛍光灯の煌々とした明かりよりも、ダウンライトや間接照明でポワンと浮かび上がったような優しい光に囲まれると、癒されますよね。
 

 

 
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光のダイエットで、省エネ&リラックス。

それに加え、お部屋の雰囲気にも変化があり、住環境の快適性も増す。

せっかく、お部屋を甦らせる機会が多いのですから、このような点も少しずつでも取り入れやすいプランをご提案できるよう、さらに勉強が必要なようです。

 

 

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