日別アーカイブ: 2010年4月2日

企業の「理念」が問われる時期。

昭和もそうでしたが、それに続く平成はそれにも増して大変革の時代です。
高度成長から安定成長。
バブル崩壊とそれに続く長期間を要した回復の過程。
新潟県においては、平成16年に突如の水害と中越震災等の度重なる災害に見舞われました。
それを乗り越え、ようやくほっと一息をついたときに「サブプライムローンの焦げ付き」に端を発した世界的大不況。
振り返ればよく事業を継続してこれたなあと感慨ひとしおです。
目前の難題に、脇目も振らずに挑んできました。
事業を継続してこれたのは、ただ幸運だったのでしょうか。
経営学で言う「戦略」が良かったのでしょうか。
長期に発展継続している企業は、創業者の強いリーダーシップにより創業当時にしっかりとした「経営理念」が明確に定められ、常に組織全体に浸透していると言います。
私たちは何のために組織を作り、事業を行っていくのか。
長期的な視点たち、置かれた経済社会のなかでどんな役割を果たすつもりなのか。
最近では特に短期的な企業の利益のみを追うのみでは、どうも健全な企業の継続的な発展は難しいと思います。
うまくその目標を達成、もしくは、それに近づいた時には、目標を失い、方向性に迷うか、さらに利潤追求の姿勢をエスカレートさせるかです。
また、業績が上がらず、目標から程遠いときも、焦りからあらぬ方向にそれてしまうなどして、前者と同様ことになってしまかもしれません。
最近の経済情勢からすれば、後者のケースが多いのではないでしょうか。
いずれにせよ、着実な企業の継続、発展は望めません。
しっかりとした企業の思想、理念の確立が早急に必要と感じています。
みんなでじっくりと考えてみる必要があるようです。
非常に大層なことを書いてるなと感じられると思います。
1年たっても、私がこのことにつて何もやってこなかったという反省なんだなと思っていただければ幸いです。
当社には、社是、理念が明文化されているものはありません。
初代が故田中角栄先生からいただいた古い墨書の額
「貴為和以」
これが、唯一それに近いものでした。
私で三代目。
次の世代に引き継いでいくのにも、しっかりとした当社の「理念」を明確にしたいと思っています。
何を「是」とし何を「非」とするか。
その行動規範を導き出せるような、これまでみんながやってきている、心がけ、思想をうまく集約したような、解かりやすく明快な「理念」。
そんなものが作れたなあと考えています。