「幸せ」へのキーワードは「ドーパミン」

昨日、隣のセブンイレブン旭町店へ寄った時に、レジを待つ間、入口近くに並べてある新刊本を見ていました。
たまに、興味を引くものがあると買ったりします。
大体、最近の定評あるベストセラーのもののようです。
大変便利で重宝します。
今回、手にとってみたのは茂木 健一郎の「脳を生かす勉強法」(PHP文庫)。
茂木さんは脳科学者で、NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」という番組の司会をやっておられました。
この本は80万部のベストセラー本を文庫本化したもので、9月17日の発行。
ブックカバーに、「脳が喜ぶ三つの仕組み」とあり、
①快楽を生む物質「ドーパミン」が放出される「強化学習」で脳を強くする。
②「タイムプレッシャーによって、脳の持続力を鍛える。
③「集中力」を徹底的に身に着ける。
目次、本文をさーっと目を通して、要点は「ドーパミンを放出させる学習サイクルを創ると、意欲がわき能動的・自発的に学習・行動ができる。」と言うことなんだなと、おぼろげにはわかりました。
そう言ってしまえば、そう目新しいことでもないような気もします。
でも、脳科学者でかなりの秀才である著者が、ご自分の体験をも交えて書いているわけですから、具体的・実証性のある内容で有用性に富んでいるのではと思い、買ってきました。
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Ⅰ.「ある行動をとる」 → 「試行錯誤のうえ、うまくいく」 → 「ほめられる、達成感を得るなど報酬を受けとる」 → 「ドーパミンが放出され、快感を得る」 → 「そのある行動と快感が結びつく」 → 「再び同じ行動をとりたくなる」 → 「再度、チャレンジする」
このサイクルが、うまくまわることによって上達し、その結果、どんどん学習過程が強化される。
筆者は、これが「強化学習」であると紹介し、上記のサイクルをうまくきっかけをつかんで回し始めると学習行動が強化されること、そしてそのきっかけとなる「褒められる」こと、「達成感を得る」ことがいかに大切であるかを強調されています。
Ⅱ.また、外部からの強制は、このサイクルに対してはマイナスにしか働かず、やる気がわかない。
脳は、ポジティブな期待や褒められた体験を、とてもよいものとして受け取り、さらにそれを再現しようと「自発的」に活動するようになる。
「強制されたことではない」、「自分で選んでいる」という感覚が、このサイクルを回すことに欠かすことのできない重要な要素であり・前提条件となっている。
Ⅲ.ハードルが低すぎては、「喜び」は得られない。
苦しみを突き抜けた時、出来そうもないことをクリアーできた時、脳は一番「喜び」感じる。
これが、この本の前半の要点だったと思います。
後半は、具体的に集中力、記憶力を高める方法、心構えなどが述べられています。
重要なポイントは、ほとんど前半にまとめられているように思います。
マンネリ化した日常に活を入れ、ポジティブに生きるにはこれだという感じです。
80万部も売れているというのも肯けます。

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