中古リフォームマンション・住宅に動きが出てきました。

この先の見透しがつかない経済情勢、閉塞感、そして長く続いた猛暑。
いろんな要因が重なり合い、不動産の購入を検討されている方にとっては動きづらい状況が続いております。
マンションの需要は、賃貸については築年数のあまり経過していない物件は空きはほとんどなく稼働しています。
マンション賃貸は、継続性のある契約であること、また法人契約の割合が多いことなどにより、賃料の変動は非常に緩やかなものになります。
一般に言う「賃料の膠着性(こうちゃくせい)」です。
これと違いマンションの売買における状況は全く違うものがあります。
長岡市内に限って言えば、最近までの新築マンションの建設ラッシュ。
それに続くの売れ残りマンションの大幅値引き処分販売。
マンションディベロッパーの破綻。
新築マンションの値崩れ現象は凄まじいものがありました。
こういうことの起こる根本の要因は、新規供給が大幅に増加した時期に、実質所得の大幅な減少、そして、冒頭に申し上げた経済情勢の先行きの不透明感に対する不安による需要の減退ではないかと思われます。
こういう状態が長く続くと、今住宅を求める必要がある方々は生活防衛の観点から大きな借入金は敬遠し、予算を抑え目にした計画を取らざるを得ないことになります。
こういう状況下で、中古マンションにも視点が向いてきているのではないでしょうか。
1,500万円以内、若しくは1,000万円以内で、リフォーム済みの中古マンション。
2,000万円以内、若しくは1,500万円以内で、リフォーム済みの中古住宅。
こういうお問い合わせ、ご購入の申し込みがここ1か月間で大幅に増えております。
特にマンションの場合は、少人数のご家庭、単身の方が多いようです。
リフォーム等追加の修繕が必要ないこと、セキュリティーに対する安心感、維持管理の手間がかからないこと、耐震耐雪・洪水等の自然災害に対する安心感などが大きな要因であるとのです。
そうしたさまざまな需要に応えることができ、かつ、コストパフォーマンスに優れたマンション・住宅を作り上げるように、十分検討・研究してリフォーム等の仕様に生かしていかなければならないと考えております。

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以上はマンションを含めた住宅についてでしたが、土地については、
やはり総額が大きい、たとえば2,000万円を超える物件とか、大凡、1,500万円以上の物件の動きは依然鈍いようです。
800万円台から1,000万円を切る900万円台が主体のようです。
法人税を支払う、いうなれば利益の出ている法人は、1割か多くて2割くらいといわれています。
事業経営をなさっておられる経営者の方たちは、いま非常に困難な状況にあることが考えられます。
そういう方々の不動産に対する需要は大幅に減退しているに違いありません。
この影響は非常に大きいと考えます。
また、フラット35Sのように有利な融資環境があったとしても、建物を入れると2,500万円を超える物件を購入することには、まだ躊躇される方も多いのかと思われます。
新規分譲地でも、今までなら角地、南向きの区画から成約となるのが一般的でしたが、今は総額の観点からでしょう、その他の区画から決まっていくことなどを考え合わせると、以上申し上げたことに合点がいくのではないでしょうか。
立地、環境、宅地造成のコンセプト・グレード、そしてそれらの評価に基づいてなされる対価格パフォーマンス。
激しい競争の中で厳しく選別される、そんな時期がしばらく続くのではないでしょうか。

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